青年の自己有能感形成に及ぼす要因の検討 : 幼少期の親子関係・内的作業モデルとの関連性から

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タイトル別名
  • Investigation of Factors Affecting Self-Competence Formation in Adolescents: Relevance to With Parent-Child Relationships and Internal Working Models in Childhood
  • セイネン ノ ジコ ユウノウカン ケイセイ ニ オヨボス ヨウイン ノ ケントウ : ヨウショウキ ノ オヤコ カンケイ ・ ナイテキ サギョウ モデル ト ノ カンレンセイ カラ

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抄録

青年期の自己有能感形成要因について、幼少期の親子関係イメージと内的作業モデルとの関連性から調査用紙に基づいて、「親子関係」→「内的作業モデル」→「自己有能感」、「親子関係」→「自己有能感」のモデルの検証を行った。調査対象は大学生473名(1年生88名、2年生144名、3年生219名、4年生22名、平均年齢は19.13歳)。分析の結果、父親の場合「安定した内的作業モデル」→「自尊感情」の有意な正のパスが確認されたのみである。母親の場合には、「安定した親子関係」→「安定した内的作業モデル」→「自尊感情」と「他者軽視」へ有意な正のパスが確認された。「依存的な母子関係」→「不安定な内的作業モデル」→「自尊感情」への有意なパスが確認された。さらには「安定した母子関係」→「他者軽視」「自尊感情」、「依存的母子関係」→「他者軽視」と有意なパスが確認され母親について仮説が確認された。いずれも、安定した母子関係はプラスの効果をもたらすことが示された。

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