生命(いのち)の安全教育の取組みに向けて ―保育学生における「性教育」の意識調査―

書誌事項

タイトル別名
  • Toward Life Safety Education Initiatives. ‐A Survey of Child Care Students' Attitudes toward Sex Education‐

抄録

文部科学省・内閣府の共同事業として、「生命(いのち)の安全教育」が始まった。その教育対象は、幼児〜大学生までであるが、果たして今の大学生は、どのような性の知識・意識を持っているのであろうか。また今後幼児教育の現場において、子どもたちに対応していく上で、正しい「性」の知識が理解できているのであろうかということに疑問を持った。本研究では、幼児教育・保育を目指す現役女子短大生(以後、保育者養成校の学生とする)が、これまでの教育課程においてどの程度の「性」に対する知識を持っているのかを調査し、その結果をもとに、「生命(いのち)の安全教育」を支援するプログラム(授業)を実施し、評価・考察し、その後の幼児教育の現場へ活かしていくことを目的とした。 調査の結果から、性感染症の知識不足、自分の身体の調整(基礎体温)についての理解不足や「生命(いのち)の安全教育」の知名度の低さがわかった。この結果を元に授業内容を構成し、授業効果の分析を行った。結果として、全体的に授業の効果はあったが、1コマ90分の授業では、限られた内容での授業になることや、今後現場においての子どもたちへの教育につなげて行かなければいけないことを考えると、教育カリキュラムを再構築する必要性などの課題も見出すことができた。

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