グリセリン浸透法による魚介類の色彩保存標本作製の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Examination on the preparation of color preserved specimens of fish and shellfish by glycerin penetration method
- グリセリン シントウホウ ニ ヨル ギョカイルイ ノ シキサイ ホゾン ヒョウホン サクセイ ノ ケントウ
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説明
魚類の標本は,体内に含まれる水分が多いことから液浸標本として保存することが主流である。一般的に保存液としてホルマリン溶液やエタノールを使用する。しかし,サンプルの体色が退色することが問題となっている。そのため,グリセリン浸透法が開発されたが,その手法の確立までに至っていない。そこで既存の知見を応用して体色を極力残し,さらに魚体が変形しにくい標本の作製を試みた。その結果,暖色系色素の退色は著しかったが,魚種によっては暗色系色素および体型を維持することがわかった。本報で検討した標本は外見が良いことから教育現場や公共機関でも教材として有効活用できると思われる。
収録刊行物
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- 島根県水産技術センター研究報告
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島根県水産技術センター研究報告 (14), 165-170, 2022-03
浜田 : 島根県水産技術センター編集委員会