イチゴ‘とちおとめ’の促成栽培におけるクラウン加温の効果

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タイトル別名
  • Effects of crown heating in forcing culture of strawberry ‘Tochiotome’
  • イチゴ'ト チオトメ'ノ ソクセイ サイバイ ニ オケル クラウンカオン ノ コウカ

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抄録

高設栽培によるイチゴ‘とちおとめ’の促成栽培において,10月から5月にクラウン部を18℃で加温するクラウン加温が,生育,収量および消費燃料に与える影響について,培地を15℃で加温する培地加温と比較した。イチゴの生育は,培地加温に比べてクラウン加温によって促進され,その効果は最低気温8℃よりも5℃に管理した栽培室で顕著であった。1~4月の商品果収量および総商品果数は,最低気温8℃の栽培室では培地加温とクラウン加温に差は認められなかったが,最低気温5℃の栽培室ではクラウン加温が有意に優った。平均果重は,培地加温に比ベクラウン加温で低下した。最低気温5℃の栽培室におけるクラウン加温と温風暖房機の燃料消費量は,最低気温8℃での培地加温と温風暖房機と比較して68%の削減効果があると試算された。

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