ほんしめじ「福島H106号」栽培用培地の検討

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  • ホンシメジ 「 フクシマ H106ゴウ 」 サイバイヨウバイチ ノ ケントウ

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福島県林業研究センター保有菌株であるほんしめじ「福島H106号」株を用いて、培地組成及び培養日数が子実体発生に及ぼす影響について評価を行った。組成の異なる3種類の培地と3期間の設定日数により培養を行ったところ、140日培養チップ培地の収量が最も多かった。140日培養チップ培地試験区の数量を1ビン当たりに割り戻した値は、収量が174g、発生本数が5.3本、子実体重量が33gであった。140日培養チップ培地は今回比較検討した培地のなかで収量が最も多く、既存培地である90日培養日向士(基準)培地よりも2倍近い収量(173%)が確保でき、かつ子実体が大型となる特徴を有していた。最も成績の良かった140日培養チップ培地について、施設保有自家生産を前提として収益性の検討を行ったところ、子実体1kg当たり損益分岐点は¥3,200弱と推定された。このため、直売所等での販売を想定した場合、当該培地を用いた栽培は十分な経済性を有していると判断された。また、当該チップ培地の製造経費は既存培地の約8割であり、製造コストにおいても優位であった。

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