神奈川県におけるニホンナシ生育予測システムの開発と気温上昇がナシ開花日に及ぼす影響

書誌事項

タイトル別名
  • Development of a growth prediction system and the influence of temperature rise on the anthesis of Japanese pears in Kanagawa Prefecture
  • カナガワケン ニ オケル ニホンナシ セイイク ヨソク システム ノ カイハツ ト キオン ジョウショウ ガ ナシ カイカビ ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

近年の気象条件下や今後の温暖化への対応のため,ニホンナシの収穫期や開花期を精度よく予測できる技術開発と気温上昇がナシ開花期に及ぼす影響の評価が必要となっている。そこで,神奈川県農業技術センターにおける過去の気象・生育データを利用し,ニホンナシの収穫予測システムおよび開花予測モデルを開発した。‘香麗’,‘なつみず’,‘幸水’では満開後一定期間の気温と果実生育日数の相関を利用して収穫予測式を作成し,予測式を搭載した収穫予測システムを開発した。‘幸水’および‘豊水’では自発休眠期と他発休眠期の生育モデルを統合した開花予測モデルを作成した。気温予測値を利用することで,‘幸水’でDVI2値=0.40時点,‘豊水’でDVI2値=0.55時点で開花日が予測できると考えられた。また,開花予測モデルを利用して,過去の気温データを1℃ずつ上昇させて開花日を予測したところ,開花日の遅れや不開花は2016年以降の気温データを気温上昇させたときに発生しやすい傾向であった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ