イチゴ新品種‘かなこまち’の育成

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タイトル別名
  • Breeding of a new strawberry cultivar ‘Kanakomachi’
  • イチゴ シン ヒンシュ'カ ナコ マチ'ノ イクセイ

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抄録

‘かなこまち’は,子房親である静岡県育成の‘紅ほっぺ’,花粉親である群馬県育成の‘やよいひめ’を交配して得られた促成栽培用のイチゴ新品種であり,2017年4月に神奈川県農業技術センターで育成を完了し,2020年9月に品種登録出願を行った。その主な特性は次のとおりである。草勢は強く,果実の形は長円錐形で,揃いが良く,平均果重が16.4gと‘紅ほっぺ’並みに大果である。果皮色は濃橙赤で‘紅ほっぺ’に近く,果実の光沢は強い。果肉色や果心の色は淡赤色であり,果実硬度はやや硬い。果実の糖度や酸度は‘とちおとめ’より高く,多汁質で食味は良好である。連続出蕾性で,収量は‘とちおとめ’より多収で,‘紅ほっぺ’よりやや低収で,‘やよいひめ’並みである。収穫開始期は‘とちおとめ’や‘紅ほっぺ’より遅いが,年内収穫ができる。

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