術中に判明した右側肝円索を伴う左側胆嚢の1例

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タイトル別名
  • A Case of Left-sided Gallbladder Accompanied by Right-sided Round Ligament,Diagnosed Intraoperatively

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抄録

患者は46歳,男性.胆嚢結石症の診断にて腹腔鏡下胆摘出術を施行した.手術は通常 当院で行っている4ポートで開始した.胆嚢窩が肝円索の左側,肝外側区域に位置する左側胆嚢であった.鉗子の動きが制限され,胆管や胆嚢動脈の同定と切離,および胆嚢の剥離に難渋した.底部の剝離を先行し肝門部まで剝離するとCalot三角の展開が可能となり胆嚢を安全に摘出することができた.左側胆嚢の手術に際しては,術中胆管損傷には十分注意する必要があると考えられた.左側胆囊を摘出する際には解剖学的な偏位を十分に把握し,ポートの位置など手術操作を工夫することで安全に施行できると考えた.

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