感情認知における感覚モダリティ間の優位性に関する一検討 ─聴覚障害児者への応用のための予備的検討─

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the Dominance of Sensory Modalities in Emotion Recognition ─ A Preliminary Study for Application to Hearing Impaired Children ─
  • カンジョウ ニンチ ニ オケル カンカク モダリティ カン ノ ユウイセイ ニ カンスル イチケントウ ─ チョウカク ショウガイジシャ エ ノ オウヨウ ノ タメ ノ ヨビテキ ケントウ ─
  • 感情認知における感覚モダリティ間の優位性に関する一検討 : 聴覚障害児者への応用のための予備的検討
  • カンジョウ ニンチ ニ オケル カンカク モダリティ カン ノ ユウイセイ ニ カンスル イチ ケントウ : チョウカク ショウガイジシャ エ ノ オウヨウ ノ タメ ノ ヨビテキ ケントウ

この論文をさがす

説明

本研究では,聴覚障害児者の感情認知に関する予備的検討として,聴者の感情認知における感覚モダリティ間の優位性を確認するとともに,感情を認知する際の手掛かりについて検討し,聴覚障害児者への応用について考察することを目的とした。33 名の健聴大学生を対象に視覚/ 聴覚条件,視覚条件,聴覚条件の3 条件による感情認知課題を実施した。また,提示された感情を判断する際の手掛かり(口の動き,声の高低,など)についても回答を求めた。結果を踏まえ,1)聴者においては感情認知に際し視覚情報と聴覚情報の統合による影響は明確ではないこと,2)聴者は視覚的手掛かりを主としながらも聴覚的手掛かりも活用する傾向があること,3)聴覚障害児者は聴者とは視覚及び聴覚的手掛かりの活用の様相が異なる可能性があること,4)聴覚障害児者は視覚情報に聴覚情報の手掛かり(韻律情報)が付与されることにより感情認知が促進される可能性があること,の4 点が考察された。

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ