高齢心不全患者のQOL に対する多職種連携による介入の有用性: スコーピングレビュー

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タイトル別名
  • Effectiveness of Interprofessional Collaboration toward Quality of Life in Elderly Patients with Heart Failure: A Scoping Review
  • コウレイ シンフゼン カンジャ ノ QOL ニ タイスル タショクシュ レンケイ ニ ヨル カイニュウ ノ ユウヨウセイ : スコーピングレビュー

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抄録

心不全患者に対する治療目的の一つは生活の質 (Quality of life: QOL) の改善であり、日本循環器学会のガイドラインは高齢心不全患者に対する多職種連携による介入を推奨している。しかし、高齢心不全患者のQOLに関する研究の多くは在宅や地域の患者を対象としており、入院中の患者を対象にはしていない。今後、日本では高齢心不全患者の増加が予測されており、入院中の患者に関しても多職種連携による介入のQOL改善効果を検討する意義は大きい。そこで、本研究では入院中の高齢心不全患者に対する多職種連携による介入が退院後のQOL 改善に寄与しているかという関心のもと、スコーピングレビューを行った。対象文献の収集は PubMed と医中誌 web 版とした。結果、11 件が全文精読の対象となり、そのうち、分析対象となった文献は1件であった。本採用文献は入院中の高齢心不全患者に対する多職種連携による介入のQOL改善効果を示したが、除外された中で対象国が日本である文献の全ては QOL評価が実施されておらず、日本における入院中の高齢心不全患者に対する多職種連携による介入のQOL改善効果の研究が不十分であることを示唆した。

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