中国の大学におけるスキット活動を取り入れた日本語授業の試み : 日本語専攻の学習者へのインタビューを通して

書誌事項

タイトル別名
  • Trial of Japanese Language Classes Incorporating Skit Activities at a Chinese University : Interviews with Students Majoring in Japanese Language
  • チュウゴク ノ ダイガク ニ オケル スキット カツドウ オ トリイレタ ニホンゴ ジュギョウ ノ ココロミ : ニホンゴ センコウ ノ ガクシュウシャ エ ノ インタビュー オ トオシテ

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説明

本稿は,中国の大学日本語学部において,スキット活動を取り入れた初級会話授業を実施した実践報告である。24 名の日本語学習者を対象に,半構造化インタビューを行った結果,スキット活動に参加した当初,学習者は言語運用・産出能力不足を感じ,人前で話すことに苦手意識を持っていることが確認された。活動に参加する中で,学習者は,日本語の問題に直面した際に,あらゆるリソースを活用して,自ら問題を解決しようとする姿勢が窺えた。一学期間のスキット活動を通して,日本語のスキルの向上や話し方,聞き方に関する意識変容が確認され,また,スキット活動の遂行が,日本語で会話することへの自信づけや会話のモチベーションの向上につながっていることがわかった。本研究の結果から,学習者が主体的・能動的に学ぶことができる,コミュニケーションに力を入れた授業デザインが必要であると示唆された。

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