広島の観光における被爆者証言活動の意味: 切明千枝子さんの修学旅行者への対応経験を中心に
書誌事項
- タイトル別名
-
- What Hibakusha Testimonies Mean to Tourism in Hiroshima: with the Focus on Ms. Chieko Kiriake’s Experience of Giving Talks to Students on School Trips
この論文をさがす
説明
本稿は現代の広島観光の特徴の一つである平和をテーマとした教育旅行について、とくに「広島修学旅行」を推し進めた江口保と、彼の要望に応えて被爆証言活動を始めた一人の被爆者・切明千枝子さんとの応答関係を中心に考察したものである。「広島修学旅行」とは修学旅行生徒が広島を訪れた際、被爆者の証言を聴くというスタイルである。この進展の背景には江口と彼に応えた被爆者たちの努力とがあったが、被爆者たちも最初からスムーズに彼の活動を歓迎していた訳ではなく、様々な葛藤があった。その乗り越えの上に現在まで「広島修学旅行」は継続している。この点に現代広島観光における被爆者の「ホスピタリティ」を求めることができる。
収録刊行物
-
- 紀要
-
紀要 15 21-36, 2023-03-31
多摩大学グローバルスタディーズ学部
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050014359399236096
-
- NII書誌ID
- AA12419269
-
- ISSN
- 18838480
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB