中国人日本語学習者の比較副詞 「もっと」の誤用とその原因

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タイトル別名
  • Misuse of Japanese Comparative Adverb “Motto” by Chinese Learners of Japanese and Its Causes

抄録

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比較副詞「もっと」については,これまで日本語における類義語との比較や日本語学習者の母語における類義語との比較がなされ,その結果,比較副詞「もっと」とその類義語の意味・用法の相違が明らかとなってきた。しかしながら,日本語学習者が「もっと」を習得する過程においてどのような種類の誤用が発生するのか,その原因は何かについては十分に明らかにされてはいない。そこで,本研究では中国語を母語とする日本語学習者を対象に,学習者の日本語作文中に見られる「もっと」の誤用とその原因を分析した。その結果,中国語母語話者の「もっと」の誤用には「学習者の母語における『もっと』の類義語の意味・用法の転用」だけでなく,「日本語の学習過程において類義語との意味・用法の相違を学ぶ機会が乏しいこと」も大きく関与していることが明らかとなった。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050014359400817536
  • NII論文ID
    120007034396
  • Web Site
    https://hju.repo.nii.ac.jp/records/11
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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