ブッダチャリタ・アンソロジー : 失われた詩を梵文三啓集写本に求めて

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タイトル別名
  • ブッダチャリタ ・ アンソロジー : ウシナワレタ シ オ ボンブン サンケイシュウ シャホン ニ モトメテ
  • Buddhacarita Anthology : Lost Verses of Asvaghosa’s Buddhacarita Discovered in Sanskrit Manuscript of the Tridandamala

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抄録

短編の阿含経典の前後にアシュヴァゴーシャ(馬鳴)作品の詩を複数配した読誦用の編集文献が「三啓(経)」である。11世紀にアティシャによってインドから将来され、チベットのポカン寺に長く保存されていた梵文写本の『三啓集』には40種の三啓経が記されている。その中には『ブッダチャリタ』や『サウンダラナンダ』といった既存のアシュヴァゴーシャ作品に加えて、断片でしか残っていなかった『舎利弗劇』あるいは現存しない『荘厳経論』から取られた詩も多く見出される。本稿では、解読研究によって『三啓集』の中に同定されたアシュヴァゴーシャ作品詩から、ブッダの伝記『ブッダチャリタ』第14章後半以降の、これまでは失われたと思われていた50詩の梵文原典を写本から回収して和訳とともに提示する。

馬鳴

三啓経

Asvaghosa

Buddhacarita

Tridandamala

identifier:BR010700011483

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