華厦石刻博物館蔵北魏石床(二面)について

書誌事項

タイトル別名
  • カカセッコク ハクブツカンゾウ ホクギセキショウ(ニメン)ニ ツイテ
  • Research on the Stone Bed with only Two Sides Left, in Northern Dynasty Owned by Huaxia Stone Carving Museum

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抄録

華厦石刻博物館には、これまで紹介されたことのない、貴重な北魏石床が二組(内、一組は二面のみ存)、所蔵されている。この度、呉強華氏の紹介により、その所蔵者張宝祥氏から二組の北魏石床の調査及び、撮影の許可を得ることが出来た。小稿は、その二組の内、二面の石床囲屛の原石写真を、初めて紹介すると共に、右側板左に描かれた、孝子伝図の董永図について、その研究史的な意義を論じようとするものである。董永図は、これまで二十四遺品の現存が確認されているが、中でも本図のそれは、際だった特徴を持っている。それは、董永とその父以外、一切の余分な人物を描き加えないことである。董永図には、西野貞治氏による「董永伝説について」(昭和30年)依頼の長い研究史があり、小稿は、新資料である本図の特徴から、その西野説の再評価を試みる。

華厦石刻博物館蔵北魏石床

孝子伝図

董永図

武梁祠

西野貞治

identifier:BO010700011469

収録刊行物

  • 文学部論集

    文学部論集 107 21-38, 2023-03-01

    佛教大学文学部

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