キュウリ果実のアポプラストには高濃度の内生植物ホルモンが存在する

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タイトル別名
  • High Concentrations of Endogenous Phytohormone are Presented in Cucumber Fruit Apoplasts

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説明

キュウリ果実の果肉と胎座の切片から遠心法でアポプラスト(AP)溶液とシンプラスト(SY)溶液が採取された。AP溶液、SY溶液および果皮組織のインドール-3-酢酸(IAA)、アブシジン酸(ABA)、トランスゼアチン(tZ)、イソペンテニルアデニン(iP)、ジャスモン酸(JA)、ジャスモン酸メチル(MeJA)、ジベレリン1(GA1)およびジベレリン4(GA4)が同時に液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)で定量された。IAA濃度は胎座においてAP溶液はSY溶液の4.0倍で、果肉においてもAP溶液はSY溶液の6.5倍であった。tZ濃度は胎座においてAP溶液はSY溶液の2倍で、果肉においてもAP溶液はSY溶液の5.5倍であった。iP濃度は胎座においてAP溶液はSY溶液の2倍で、果肉においてもAP溶液はSY溶液の3倍であった。GA1濃度は胎座においてAP溶液はSY溶液の8倍で、果肉においてもAP溶液はSY溶液の3.5倍であった。GA4濃度は胎座においてAP溶液はSY溶液の3倍で、果肉においてもAP溶液はSY溶液の3.5倍であった。ABA濃度は胎座においてAP溶液はSY溶液の1.5倍で、果肉においてもAP溶液はSY溶液の2倍であった。キュウリ果実で定量を行った主要な植物ホルモンにおいて、果肉部と胎座部とも、AP溶液の方がSY溶液よりも高い濃度であった。

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