学習させる人工知能(AIL: Artificial intelligence to learn): AI由来のブラックボックスを抱え込まないで済むAI活用方法

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  • Artificial intelligence to learn (AIL) : How to use AI without having to deal with AI-derived black boxes

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抄録

type:研究報告

私は第4次産業革命の駆動力と考えられている深層学習型の人工知能(AI)技術を研究の効率化に活用している。AIは、データを学習することで構築される、非常に複雑で解釈が困難な、応用指向の数理モデルである。AIモデルの判断や構造をある程度推察する技術の考案はされているが、AIモデルは基本的にブラックボックスとなる。しかし、入力を実験データにして、出力をデータに潜む法則性を記述する数式とすると、数式の中にはブラックボックスが無いので、実験データに潜む法則の効率的な探索が可能となる。私はこのようなAI由来のブラックボックスを抱え込まないで済むようなAIの活用法をAIL(Artificial intelligence to learn)と命名し、自身の研究の学習や発見の効率化に利用している。近年、AI技術の技術革新は著しく、入力に対する出力の精度と水準が、非常に高くなってきている。その一方で、AI技術の難点であるブラックボックス性は相変わらず解消されていないため、これからさらに発展していくAI技術を上手く活用するための活用指針として、私が実践しているAILのコンセプトを紹介しようと考えて本紀要記事を執筆した。一つのAI活用指針として参考になれば幸いである。

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