大学のフィールドワーク教育における実習内容と学修成果 : 学生のプレゼンテーション資料・レポートの分析

書誌事項

タイトル別名
  • ダイガク ノ フィールドワーク キョウイク ニ オケル ジッシュウ ナイヨウ ト ガクシュウ セイカ : ガクセイ ノ プレゼンテーション シリョウ ・ レポート ノ ブンセキ
  • Study on Practical Training Contents and Learning Outcomesin Fieldwork Education at University : An Analysis of Materials of Presentations and Reports written by College Students

この論文をさがす

抄録

本研究は,大学においてフィールドワークを実践する授業科目の一事例を対象に,14 年間にわたる学生の最終成果物の記述内容から,特定地域の課題解決を目的としたフィールドワークのテーマ,調査手法や学生の学びの内容を把握した。分析は,授業最終発表のプレゼンテーション資料とレポートの記述からキーワードを抽出し,頻出キーワードや前後の文脈から,どのような学びが得られたのかを把握した。その結果,学生の成果物においては,「目的」の設定,「調査」・「結果」の枠組み等が提示されており,基本的な研究過程が踏襲されていることが示された。しかし,現場では実践体験や事実探求・整理型の調査が多く,仮説検証に至る調査は少ないこと,調査・分析結果から考察を導きそれを他者に伝える言語化が不十分であること等の課題が示された。より望ましい学修達成に向けては,フィールドを訪問する時間や回数の確保,深い思考やそれを概念化し表現する能力の向上を目指し体系的に教示していくこと,フィールドワーク教育の位置づけや評価のあり方について整理する必要があると考えられた。

大学生

フィールドワーク

課題解決型教育

アクティブ・ラーニング

identifier:SH001000011582

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ