幼児期における家庭での役割取得能力トレーニングの実践 : 「こころえほん」アプリを用いて

書誌事項

タイトル別名
  • Training of Role-Taking Ability at Home in Early Childhood: Using the “Kokoro Ehon” App

抄録

type:text

[要旨] 本研究では、子どもの役割取得能力の促進を目的として開発した「こころえほん」アプリを用いて、6歳児を対象とした家庭におけるトレーニング実践を行った。2組の親子が参加し(父親と女児、母親と男児)、それぞれ父親/母親がトレーニング実践を行った。2組とも介入前後の役割取得能力の発達段階とS-M社会生活能力検査(第3版)の促進が示され、アプリの有用性が確認された。このことは、家庭で父親/母親が役割取得能力のトレーニングを行うことが可能であり、子ども自身が社会的認知能力の促進に役立つトレーニングを受けることができるという、新たな形での家庭教育の可能性を示した。今後の課題として、「こころえほん」アプリを用いたこども園や学校と家庭が協働するプログラムの開発、ゲーミフィケーション機能を付与したアプリの開発と評価実験、小学校以降の生徒指導との関連についての検討を行うことが望まれる。

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