明治時代の看護法にみる寝衣交換の看護技術の基盤― 体位変換の看護技術の発展を鑑みた寝衣交換の看護技術における重要な視点の検討―

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タイトル別名
  • メイジ ジダイ ノ カンゴホウ ニ ミル シンイ コウカン ノ カンゴ ギジュツ ノ キバン : タイイ ヘンカン ノ カンゴ ギジュツ ノ ハッテン オ カンガミタ シンイ コウカン ノ カンゴ ギジュツ ニ オケル ジュウヨウ ナ シテン ノ ケントウ

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抄録

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論文要旨 本研究は,明治21年に創刊された『婦人衛生雑誌』掲載の「普通看護法」の内容から,体位変換と寝衣交換の看護技術の発展の関係性について検証したものである。  「普通看護法」の中には,具体的な体位変換の方法と寝衣交換の方法の記載がない。しかしながら,体位変換が必要であることについて,“142 とこずれの事”の章でふれられている。さらにこのとこずれの章では,布団の敷きものや寝巻をしっかり伸ばし,しわを作らないようにすることが大切であるといった内容も掲載されており,身体を動かすこと(体位変換),敷きもの,寝衣をのばすということは同一に取り扱われていた。現代,寝衣交換の援助では,必ず患者の関節や身体を支えながら援助することや基本的な体位変換の技術(側臥位にする方法等)を応用して実施することが重要であり,確立された技術となっている。これらのことから,体位変換と寝衣交換の看護技術は同等に扱われながら発展し,現代の患者の身体の動き,体位変換の技術を応用した援助技術の確立につながったのではないかと考えられた。  以上の検証から,現代における寝衣交換の看護技術の指導における重要な視点について体位変換の技術内容をふまえまとめた。

収録刊行物

  • 看護学統合研究

    看護学統合研究 15 (1), 8-14, 2013-09-30

    広島文化学園大学看護学部

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