社会的再生産論よりみた地域社会論(5) - 新しい「都市」と「農村」の関係を求めて -

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タイトル別名
  • A Theory on the Relationship of Urban Society and Rural Society from the Point of View of Marx's Theory of Social Reproduction of Capital (5)
  • シャカイテキ サイセイサンロン ヨリ ミタ チイキ シャカイロン 5 アタラシイ トシ ト ノウソン ノ カンケイ オ モトメテ

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抄録

現在の地域社会研究においては, もはや, 都市・農村の対立の止揚を課題とするのは, 時代錯誤的になったと言われてきた。日本においても, とくに高度経済成長期以降の地域社会の激変ともいえる変動が, 実体としての都市・農村を解体してしまったとみられている。連載からなる本稿は, そうした地域社会研究の課題をめぐる主張の批判的検討を行うことを課題としている。そして, グローバル化している現代資本主義の発展にもとづく地域的不均等発展の深化によってもたらされているさまざまな問題―世界的な南北問題と紛争問題, 過密過疎問題, 都市問題, 環境エネルギー問題などなど―を解明するためには, 都市・農村の対立を止揚するという視角は, 現代地域社会研究にとって重要な視角であることを立証したい。その一環として, 本論文では, 都市・農村の「対立(distinction)」はもはや消滅したと説く, 地域社会(リージョン)研究を批判的に吟味している。

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