税制改革における租税支出論の一考察 : スタンリー・S.サリーの租税支出論の概念整理を中心に

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  • ゼイセイ カイカク ニ オケル ソゼイ シシュツロン ノ イチ コウサツ : スタンリー ・ S.サリー ノ ソゼイ シシュツロン ノ ガイネン セイリ オ チュウシン ニ
  • A Study of Stanley S. Surrey's Tax Expenditure Theory in Tax Reform

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抄録

本論文では、スタンリー・S.サリーの租税支出概念に依拠して、租税特別措置を税制による補助金であり、失われし税収として捉える。財政学においては租税支出の概念はサリーのものとして記述されるが、それ以前にはブラムが公平・簡素の観点から同様の考え方を指摘している。ブラムはあくまで租税原則論の観点から租税特別措置を批判し、その影響を指摘しているのに対し、サリーは、租税特別措置を不公平で非効率、かつ複雑な税制の温床となることを指摘すると同時に、それを定量的に予算として開示し、必要に応じて直接補助金に代替するという視点を加えたところに、新しさがある。

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