広島県内市町食育推進計画の概要と目標項目の分析

書誌事項

タイトル別名
  • Overview of Municipal Plans for the Promotion of Shokuiku and Analysis of Target Items in Hiroshima Prefecture
  • ヒロシマ ケンナイシチョウショクイク スイシン ケイカク ノ ガイヨウ ト モクヒョウ コウモク ノ ブンセキ

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抄録

広島県内,全23市町の食育推進計画について,その概要と具体的目標項目について調査・集計し,効果的な食育活動が推進されるよう,今後の市町村食育推進計画の策定・改定に役立つ資料とすることを目的とした。 1 . 計画期間は,最も多かったのは5 年(43.5%),次いで6 年(26.1%),10年(21.7%)であった。計画の位置づけは,食育推進計画単独が8 市町(34.8%)であり,他は健康増進計画や自殺対策計画と一体的に作成されていた。作成部署は,最も多かったのは保健・福祉・健康部局(87.0%)であった。作成会議の記載があったのは,21市町(91.3%)であり,その構成人員(平均±標準偏差)は20.2±12.6人,内訳は,当該市町職員等5.5±4.0人,健康増進代表5.1±3.6 人,住民代表4.9±6.2人等であった。住民を対象とした調査はすべての市町で行われており,調査方法の記載があったのは10市町(43.5%)であった。 2 . 基本理念について単語を抽出し,その単語を使用している市町を集計した結果,最も多かった単語は「都市・町・島・まち」(54.5%),次いで「食・食生活」(50.0%),「健康・健康な」(45.5%),「豊か・豊かさ・豊かな」(40.9%)等であった。第3 次広島県食育推進計画「目指す姿」より抽出したキーフレーズを含む市町食育推進計画の「目指す姿」は,高いものから順に,「健康寿命の延伸」(73.9%),「食を取り巻く環境」(60.9%),「健やかな食生活」(56.5%),「地域の伝統的食文化」(47.8%)等であった。 3 . 目標項目数の計(平均±標準偏差)は,13.7±7.1項目であり,第3 次広島県食育推進計画と一致は30.7%,類似28.0%,第3 次広島県食育推進計画・第3 次食育推進基本計画のいずれでもない独自項目31.6%であった。第3 次広島県食育推進計画の目標項目別市町計画の設定状況を調べたところ,一致・類似の高い項目は,「朝食又は夕食を家族と一緒に食べる『共食』の割合の増加」(91.3%),「毎日朝食を食べる県民の割合の増加」(82.6%),「主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が1 日2 回以上の日がほぼ毎日の人の割合の増加」(78.3%),「県産農産物を意識して購入している人の割合の増加」(60.9%)等であった。

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