「臨床方言学」の確立に向けて

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タイトル別名
  • Toward the establishment of clinical regional dialectology
  • 「 リンショウ ホウゲンガク 」 ノ カクリツ ニ ムケテ

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抄録

医療・看護・福祉現場において,患者の方言が分からないなどの,方言に起因する問題がある。今後の高齢社会では,より重要な問題になると思われる。また,東日本大震災では,被災者と医療関係者・ボランティアのコミュニケーションにおいて方言が問題になった。このような,方言が原因で生じる,主に医療関係者と患者とのコミュニケーション上の問題について,どこに,どのような問題があるか整理し,課題と解決に向けた検討を,方言学や隣接諸科学の成果を総合して行う研究を「臨床方言学」と名付ける。本稿では,臨床方言学の確立のため,研究の枠組みを明確にし,これまでの研究の概要を明らかにしたうえで,課題とその解決に向けた試みを整理する。

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