特別支援学校における教員と作業療法士の連携―教員へのアンケート調査より―

書誌事項

タイトル別名
  • Collaboration between occupational therapists and school teachers in special needs schools: Questionnaire survey of school teachers
  • トクベツ シエン ガッコウ ニ オケル キョウイン ト サギョウ リョウホウシ ノ レンケイ : キョウイン エ ノ アンケート チョウサ ヨリ

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抄録

特別支援教育における作業療法のニーズが高まる一方で,教員と作業療法士(以下OT)の連携不足やOT の役割の不明確さが指摘されている。そこで,本研究では,特別支援学校における教員とOTの連携した取り組みやOTへの期待を明らかにすることを目的に,広島県内の特別支援学校教員約1,200名を対象にアンケート調査を実施した(有効回答数240名)。その結果,9割以上の教員がOTを知ってはいたが,約7割が年1~ 3回しか連携していなかった。教員とOTが取り組んだ内容には,児童生徒への直接的なアプローチと教員へのアプローチの2種類があり,9割以上の教員が役に立ったと回答した。また,教員はOTに対し,児童生徒のニーズと問題の明確化,教室での直接的な問題解決,専門性を尊重した連携,学校システムへの理解など,連携内容の充実を期待していた。特別支援学校でOTにできることは,OTの視点で児童生徒を評価し,教員と情報共有することを通して児童生徒の具体的な問題解決に取り組むことだと考える。

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