会陰保護時における助産師の視線動態の特徴

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タイトル別名
  • Eye Movements in Midwives during Perineal Protection
  • エイン ホゴジ ニ オケル ジョサンシ ノ シセン ドウタイ ノ トクチョウ

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抄録

本研究は助産師の分娩介助技術について視線計測を行い,分娩介助技術を客観的データで表現できるか検討する目的で行った。分娩介助映像を組み込んだ視線解析装置を用いて,分娩介助中の助産師の注視場所,注視時間,視線軌跡等を計測し,それらが分娩進行に伴いどのように変化するかを分析した。その結果,助産師は会陰保護時に児頭と膣口背側縁を含む領域への注視に多くの時間を費やしていることが初めて明らかになった。さらに,分娩進行に伴って助産師の見る領域や見方が有意に異なっていた。これらの結果を助産師へのインタビュー内容等と照らし合わせることにより,分娩介助中の視線データは助産師のアセスメントを反映する可能性が示唆された。今後データを蓄積し,さらに解析を深めることにより,視線データを熟練助産師の技術の可視化やそれを利用した助産教育に活用しうる可能性が期待される。

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