5歳児発達を記録した子どもの就学後の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship Between the Developmental Status of Children at the Age of 5 and Adaptability After Elementary School Enrollment
  • 5サイジ ハッタツ オ キロク シタ コドモ ノ シュウガク ゴ ノ ケントウ

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説明

5歳時の発達を記録した年中児を小学校1年生まで追跡し,幼児期後半の発達の状態と就学後の学校適応との関係を調査した。年中時で発達に課題を有した児の小学校1年生の学校適応状態を検証した。その結果,年中時に質問応答に課題があった場合には,就学後の学習面で配慮を要することが分かった。また,年中時に行動面と 発達面もしくは質問応答に課題があった場合には,就学後も行動面への配慮を要した。一方,年中時に行動面のみ課題があった場合には,就学後は問題を呈することはなかった。また,年中時に発達に大きな課題を有していない児でもルール理解の悪さ等の特徴がみられた場合には,就学後に学習面で配慮を要する子どももいた。さらに,年中時と小学校1年時の行動面を比較した結果,年中から小学校1年の間では5分の1の子が問題を呈する行動項目や,小学校1年で問題行動が増加する項目もあり,行動項目別に就学前後で配慮した関わりの必要性が示唆された。

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