母子保健コーディネーターが捉える母親達の悩みの実態

書誌事項

タイトル別名
  • A Qualitative Study of Maternal and Child Health Coordinators on Mothers' Concerns

この論文をさがす

抄録

本研究は、A市子育て世代包括支援センターの母子保健コーディネーターが捉える母親の悩みの実態を明らかにすることを目的とし、A市子育て世代包括支援センターの3名の母子保健コーディネーターを対象にフォーカスグループインタビューを実施した。 分析の結果、64の記録単位、10のサブカテゴリ、3つのカテゴリ(【身近な人々から家事や育児のサポートを受けることが難しいこと】、【子育てに不慣れであること】、【母親になることに対しプレッシャーを感じていること】)が抽出され、母親の悩みの実態は、多種多様であった。その中において、≪日常生活のサポート者が近くにいないこと≫、≪授乳が不慣れであること≫、≪妊娠前から精神的問題を抱えていること≫、≪SNS上の親子と我が家の状況の違いに落ち込むこと≫の4点がより大きな悩みであった。一方で、母子保健コーディネーターの人的資源は不足しており、母親達を孤立させない支援体制の整備が喫緊の課題であることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ