コロナ禍による生徒の自殺に関する一考察

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  • A Literature Consideration on Youth Suicide Due to the Covid-19 Pandemic

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抄録

令和4年版厚生労働省自殺対策白書を用いて,コロナ禍による若者の自殺に関する傾向と対策を考察することである。分類テーマとして,感染拡大下の自殺の動向,生徒等の自殺の原因・動機の変化の2つの視点から考察していった。 新型コロナウイルス感染症の感染おいて,社会全体が大きな影響を受ける中で生徒等が多くの時間を過ごす家庭や学校も影響を受けているにも関わらず,問題を抱えた際に周囲にその状況を伝えて支援を求めていくことが困難な状況下にある。令和2年と令和3年の男女及び年齢階級別の自殺者数を感染拡大前の5年間と比較したところ,男女ともに19歳以下及び20歳代の年齢階級で増加していた。考察していく中で見えてきたことは,学年が上がるほど周囲へ SOSを求めることが難しいことがわかってきた。 様々な生徒の心の問題に対応するためには,生徒が不安定な状況において,SOSを出すことができる力や,教員や保護者といった周囲の大人が丁寧に SOSを受け止めていく必要がある。

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