アンドレ・ブルトンの『ナジャ』における現在あるいは時間の問題
書誌事項
- タイトル別名
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- Present or problem of time in Nadja of Andre BRETON
説明
アンドレ・ブルトンの『ナジャ』には、テキスト上においてナジャと出会った日付が明確に示され、その意味でいつの出来事であるかは明確であるように思われる。ところが、語り手の現在はいつなのかとなると、とたんに現在とはいつなのか明確ではなくなり、ここにおいて時間の問題が生じてくる。第一部において、客観的に時間の問題を考えるため物理学者や哲学者の考えを引用し、文学的見地からプルースト、更には時間のパラドックスにも注目して、前提となる考えをまとめた。その上で第二部において『ナジャ』とはブルトンの中にあって現在ではなく未来において存在すべき物語になっていることを明らかにして、それが物語成立の前提となっていることを示した。
収録刊行物
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- 四天王寺大学紀要
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四天王寺大学紀要 (71), 37-68, 2023-03-25
四天王寺大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050015897173992576
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- ISSN
- 18833497
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB