Digital Governance as Alternative Public Service Delivery : A Case Study of Digital Public Services for Difficult Territory

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抄録

本稿は、伝統的な公共サービスの供給方法とも、またNew Public Management などが導入を推進してきたアウトソーシングや民営化、公私協働などとも異なる、Alternative Service Delivery (ASD)としてのデジタル・ガバナンスについて探求するものである。デジタル・テクノロジーが公共サービスを、特に困難な場所において供給する可能性を分析するため、日本の小笠原諸島についての事例研究を通じ、公共サービスにおける公平と公正の問題を論じる。 本稿はまず、ASD としてのデジタル・ガバナンスについて、New Public Management (NPM)、New Public Governance (NPG)、公共サービス供給、Co-production (協働) などに関する文献レビューを行ったうえ、デジタル・ガバナンスに特有のデジタル・ディバイドや透明性などの課題を指摘する。小笠原諸島に関する事例研究は、離島において様々なサービスを可能にし、また新たな機会を生み出す、公共サービス供給の一方法としてのデジタル・テクノロジーの可能性を示している。

収録刊行物

  • 法学新報

    法学新報 127 (1), 1-32, 2020-08-31

    法学新報編集委員会

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