発言量に基づいて可逆的に顔をぼかすビデオ会議システムの基礎検討
抄録
インフォーマルな場において,ビデオ会議システムを使用する際,会議参加者間の信頼度・親密度を高めるために互いに顔を見せ合うことが重要である.恥ずかしさなどの理由から顔を表示することに心理的負担が生じ,多くの参加者が顔を非表示にしてしまうという問題がある.そこで先行研究では,ユーザの映像に会議参加時間・発言回数に応じてぼかしの濃さを変化させるビデオ会議システムを提案した.しかし,このシステムでは,ぼかしが不可逆的に変化してしまうため,一度ぼかしが晴れるとユーザの発言量が低下しても顔が表示され続けてしまい,恥ずかしさなどの心理的負担が生じるという問題がある.この問題の解決を狙い,本稿では,オンラインのインフォーマルコミュニケーションにおいて,過去一定時間の発言時間の割合を発言量とし,発言量に応じて顔のぼかしの濃さを可逆的に変化させるビデオ会議システムを提案する.ぼかしの濃さを可逆的に変化させることにより,ユーザの発言量が低下してもぼかしを再び濃くできるため,無発言の状態で顔が表示され続けることを防ぎ,恥ずかしさなどの心理的負担を軽減できると考える.本稿では,発言量に応じて顔のぼかしの濃さを可逆的に変化させるビデオ会議システムの実装について報告する.
収録刊行物
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- マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2023論文集
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マルチメディア,分散,協調とモバイルシンポジウム2023論文集 2023 1666-1669, 2023-06-28
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050016107290245504
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- Web Site
- http://id.nii.ac.jp/1001/00228153/
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- conference paper
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- データソース種別
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- IRDB