秘匿クロス統計技術を活用した企業横断の統計的データ活用のための分析フレームワークの提案と航空便利用者の移動行動支援への応用

抄録

データ活用が様々な分野で進んでいる.単一企業が保有するデータで捉えられるユーザの行動は限られており,複数企業でのデータ連携により,ユーザの行動を多面的に捉えることで,多様な場面でユーザの行動をサポートできる.企業間でデータ連携を行う際,プライバシ保護が重要となるが,秘密計算や差分プライバシなどのプライバシ保護技術を適用する場合,計算量が多いことやプライバシ予算の制約で同一データに対する分析回数が限られるという制約がある.本論文では,秘密計算や差分プライバシなどのプライバシ保護技術を活用して企業横断の統計的データ活用を行う際,分析回数の制約下でも有用な統計情報を効率的に得ることを目指したデータ分析フレームワークを提案する.日本航空における航空便利用者の移動行動支援への応用を通じて,提案する分析フレームワークの有効性を確認した.

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