サモア語、タヒチ語、ハワイ語の文頭句について
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- 塩谷, 亨
- 室蘭工業大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Sentence-Initial Phrases in Samoan, Tahitian and Hawaiian
- サモアゴ 、 タヒチゴ 、 ハワイゴ ノ ブントウク ニ ツイテ
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説明
同じポリネシア諸語に属する三つの同系言語、サモア語、タヒチ語、ハワイ語について、文頭にどのような要素が現れるのか比較した。その結果、文頭で用いる前置詞について、サモア語では一貫して前置詞‘o が用いられるのに対し、タヒチ語やハワイ語ではそれ以外の前置詞を用いる比率が高くなっていること、タヒチ語ではハワイ語に比べて定冠詞や指示詞の文頭での出現率が高いこと、時制・相指標が付加されていない動詞の文頭での出現率がサモア語において特に低く、逆にハワイ語で高めになっていること、が明らかになった。また、このような出現率の違いについて、同様の環境・意味でそれぞれの言語が異なる構造を用いて表現していることが要因となっていると説明できることを示した上で、それぞれの言語がもっている文構成上のいくつかの原則を示した。
収録刊行物
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- 北海道言語文化研究
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北海道言語文化研究 19 117-139, 2021-03-31
北海道言語研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050016262470669568
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- NII論文ID
- 40022553416
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- NII書誌ID
- AA12307232
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- HANDLE
- 10258/0002000021
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- NDL書誌ID
- 031422399
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- ISSN
- 18826296
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
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