霞ケ浦におけるブルーギルLepomis macrochirusの食性

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タイトル別名
  • Feeding habits of bluegill (Lepomis macrochirus) in Lake Kasumigaura
  • カスミガウラ ニ オケル ブルーギル Lepomis macrochirus ノ ショクセイ

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抄録

霞ケ浦(西浦)の土浦旧港周辺から桜川河口にかけて2019年12月から2020年11月(2月から4月を除く)の間に130個体のブルーギルを捕獲し,胃内容物中における餌生物の出現頻度(%F)と重量割合(%W)を算出した。その結果,調査期間を通して最も高い%Fおよび%Wを示した餌生物はエビ類で,月別にみると9月から12月にかけて相対的に高い値を示した。続いて高い%Fおよび%Wを示したのは糸状藻類で,1月,5月,6月に高い値であった。これらの結果から,調査水域におけるブルーギルの主要な餌生物はエビ類と糸状藻類であった。全長を50-99 mm,100-149 mm,≧150 mmのサイズ区分別に%Fを算出した結果,すべての区分においてエビ類と糸状藻類が30%以上を示し,サイズ区分によるはっきりとした傾向はみられなかった。一方,%Wは%Fと異なり,エビ類の%Wはすべての区分で40%以上を示し体サイズとともに増加したが,糸状藻類はいずれも15%未満で体サイズとともに減少した。

収録刊行物

  • 陸水學雜誌

    陸水學雜誌 83 (1), 27-34, 2022-02

    松本 : 日本陸水学会

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