保育環境の変化が幼児期の発達に及ぼす影響─コロナ禍と東日本大震災に焦点をあてて─

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  • Effects of changes in childcare environment on early childhood development─ Focusing on the COVID-19 disaster and the Great East Japan Earthquake ─

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抄録

本研究は、新型コロナウィルスの感染やそのほかの要因によって、保育環境がどのように保育環境や幼児の発達に影響を及ぼしたのかについて2つの観点から行った。第1 に、新型コロナウィルスが日本で流行し始めてから約2 年が経過した2021年3 月時点での、3 歳児クラスと4 歳児クラスの子どもの発達評価を行う。その際、感染症流行の速度や規模が異なっていた2つの地域(関東南部と福島県郡山市)を比較し、新型コロナウィルス流行によって制限された保育環境下での子どもの発達の実態を明らかにした。第2 に、関東地区と福島県郡山市との比較を行った。郡山市は東日本大震災の際の放射能災害のために、戸外活動制限、自然物との接触禁止、外出後の手洗い衣服の着替えなど、保育の上で厳しい環境状況への対応経験があった。こうした保育者の過去の保育経験の、この度のコロナ禍による環境制約下の保育に対しての生かし方の視点からの検討も含め、保育環境の変化に対する保育者の在り方、その課題についての手がかりについて考察した。【査読あり】

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