放課後児童支援員のストレスが職業的自尊心、生きがい感に及ぼす影響

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  • The influence of after-school care worker’s stress on occupational self-esteems and the sence of a life worth-living

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抄録

放課後児童クラブ(学童保育)で働く放課後児童支援員のストレスの構造を明らかにし、職務に対する誇りややりがいへの影響を明らかにするために質問紙調査を行った。質問内容は、独自に作成した放課後児童支援員のストレス尺度、職業的自尊心、天職観、生きがい感の各尺度であった。放課後児童支援員263名からの回答を分析した結果から、放課後児童支援員のストレスは、「支援員間の葛藤」、「保護者との葛藤」、「技量不足への不安感」、「給与・待遇の問題」、「子ども理解・対応の難しさ」、「仕事の多さと時間の欠如」、「小学校との連携の困難」、「施設や設備の不備・不足」の8 因子から構成されることが明らかになった。さらに、同じ施設の支援員同士の関係がよくないこと、支援員として自信が持てないこと、給与や労働時間などの職場環境の悪さが、職業的自尊心や生きがい感を低下させていることが示された。また、施設や設備に対する不満があると、むしろ天職観や生きがい感が高まることも示された。【査読あり】

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