なぜ教職はブラックなのか?:大学生への質問紙調査からみる教職意識の実態

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タイトル別名
  • ナゼ キョウショク ワ ブラック ナ ノ カ? : ダイガクセイ エ ノ シツモンシ チョウサ カラ ミル キョウショク イシキ ノ ジッタイ
  • Why is the teaching job called 'black'?:The reality of teaching awareness from the questionnaire survey for university students

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抄録

教職を取り巻く環境はブラックであるといった指摘(内田ほか,2020)が叫ばれて久しい。元号が令和に変わり,コロナ禍を経て教師は魅力的な職業とは言い難く,各都道府県の教員採用試験の倍率は依然として低調である。こうした「教職ブラック論」は教師を目指す学生にどのような影響を与えているのだろうか。それは所属する大学によって意識が異なるのだろうか。本論文では 4 つの大学の教職課程に在籍する学生を対象としたアンケート調査をもとに教職ブラック論や教員志望度はどのような関係となっているのかを明らかにすることを目的とする。結果として,大学 2 回生の時点で教職を強く希望するのは教育学部に所属する学生に多く,教育実習を経由するとその意欲を高める学生が依然として多いことが明らかとなった。その一方で,教育実習を経由することで教職をあきらめてしまう学生も一定存在していた。さらに,教職を強く希望する学生ほど「教職ブラック論」言説そのものに懐疑的である点も指摘した。

教職ブラック論

教職意識

教員養成

identifier:KK002300011668

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