選挙制にみる民主主義人口と権威主義人口のゆくえ

書誌事項

タイトル別名
  • Future of the Population of the Country of Democracy and Authoritarianism Which Sees from an Election System
  • センキョセイ ニ ミル ミンシュ シュギ ジンコウ ト ケンイ シュギ ジンコウ ノ ユクエ

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抄録

2022年7月に,国連人口部から2100年までの新たな長期人口推計が発表された。次いで11月には,世界の人口が80億人に達したことが報告されて,世界の人口は大きな節目を迎えた。今振り返ると,国連による人口に関する発表は時あたかも,世界中が2019年から大流行している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に見舞われているさなかであるとともに,ロシアによるウクライナ侵略戦争が2022年2月に開始され,同年10月には中国において,今までの定年慣例を破り,習近平体制が3期目に突入することが決議された,中国共産党大会が開催され,さらには1年を通じて異常気象が世界各地で発生し,甚大な被害が多発するという,まさに世界中が恐れと不安にさいなまれ,地球規模に及ぼす多大な自然災害のインパクトに対処する必要のある事変下での出来事であった。  ロシアと中国の両国は,ともにフランス,イギリス,アメリカと並び,国連安全保障理事会の常任理事国としての役割を果たすべき地位にある。その一方でこの2カ国は,権威主義国家として,大国の地位を保持してきた国家でもある。こうした権威主義国と私たちの国が属する民主主義国とが,世界の人口側面から捉えたときに,その将来の姿はどのようにみえるのであろうか。本稿では,国連の人口データを基本にして,その将来の姿をみながら,民主主義国である我が国が権威主義国とどのように向き合うべきか,その基本を探ることとしている。  なお,本稿で示す民主主義国と権威主義国の国数とこれに付随する人口数は, 島嶼地域などの特定の地域が含まれていないために,国連の定める数値とは異なることを前提として分析している。

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