自律型海中ロボットシステムによる西之島海底調査

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  • Seafloor survey of Nishinoshima Island using an Autonomous Underwater Vehicle

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抄録

東京都小笠原諸島の無人の火山島である西之島は、2020年の大規模な噴火により陸上部分は溶岩や火山灰に覆われたことが明らかになっている一方、海中部分については調査が進んでおらず、溶岩や火山灰がどの程度まで広がっているか、また魚類や底生生物等がどのような状況になっているのか明らかでなかった。そこで、2021年7月、低コスト自律型海中ロボットシステムを用いて海中および海底の画像観測を実施した。強い潮流下での調査であったが、急峻な地形を含む海底の詳細な光学画像撮影に成功した。西之島北部の海底において火山灰が降り積もる平坦な地形が確認された。北東部の海底においては噴気が確認された。また、サメ等の大型魚から小型魚、タコ等の複数の遊泳生物が確認された。

収録刊行物

  • 小笠原研究

    小笠原研究 49 97-112, 2023-03

    東京都立大学小笠原研究委員会

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