救急患者家族の語りにみられる体験とその意味づけ

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タイトル別名
  • Experiences of Families of Emergency Patients in Their Words and Giving Meaning to Them
  • キュウキュウ カンジャ カゾク ノ カタリ ニ ミラレル タイケン ト ソノ イミズケ

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抄録

40019232784

救急患者やその家族は、これまで家族が構築してきた生活史を中断させるような危機的出来事に直面し、その出来事がどのような意味を持つのかを自ら問いながら危機的状況と向き合い、新たなストーリーを描き危機を乗り切ろうとしている。そこで本研究の目的は、救急搬送された患者家族の語りを通して、危機に直面した家族が体験した主観的世界に触れ、その体験を意味づけていくプロセスを明らかにすることである。2名の研究協力者に半構成面接法を用いてデータ収集を行い、その内容を分析する質的記述的研究を行った。その結果、体験を示すものとして【不安・恐怖によるストレス反応】【回復への期待】【家族のつながり】の3つのカテゴリーが、意味づけを示すものとして【患者との関係性の問い直し】【家族関係の再構築のための準備】という2つのカテゴリーが抽出された。そして語ることによって、患者家族はこの一連の体験の意味づけという作業を他者を介して整理していた。

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