身近な問題として戦争を捉え平和への認識や態度を育む平和学習-戦争を題材とする平和教育の課題解消をめざして-

書誌事項

タイトル別名
  • Peace learning that views war as a familiar problem and raises awareness of peace.: Aiming to resolve the issue of peace studies on the theme of war.

抄録

本研究の目的は,平和概念に基づく平和教育の包括性を踏まえた学び(間接的平和教育)が浸透する中で,日本の平和教育の固有性としてだけでなく,日本の学校教育における平和教育の独自性を示す上で,「戦争」に焦点を当てた平和の学び(直接的平和教育)の必要性について検討を行う。平和教育研究や平和教育実践に関する先行研究の知見をもとに,日本の平和教育の課題や戦争に焦点を当てた平和の学びの課題を示すとともに,課題解消のための授業の手立てとして,現時点で生じる戦争事例を学習材として扱う点,現時点で生じる戦争事例と過去の大戦の事例を比較・関連づける点を挙げ,それらを含み込む授業実践事例の分析・検討を通して,子どもが遠くの戦争を身近な問題として捉え,平和形成の主体としての意識を高められたか,実証的に明らかにする。

本論文は「九州地区国立大学教育系・文系研究論文集」Vol10,No.1に査読を経て受理された。

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