Zur Modalisierung beim althochdeutschen Tatian aus textgrammatischer Sicht ― Mit Hilfe der Sprechereinstellung von Übersetzern ―

書誌事項

タイトル別名
  • On the Modalization of Old High German Tatian from a Text Grammatical Point of View ― With the Help of the Speaker’s Attitude of Translators ―

抄録

830年頃フルダの修道院でラテン語から古高ドイツ語へと翻訳された『タツィアーン』は、ラテン語の手本に極めて忠実に訳されている。これまでの研究で、古高ドイツ語『タツィアーン』の副文において、ラテン語とは異なり接続法によって話法化(Modalisierung)された箇所が7例確認されている。この話法化が起こるには、「コンテクスト」が重要だとされてきたが、話法化が行われる前後のテクストに関しては、全く考察がなされていなかった。そこで本稿では、古高ドイツ語『タツィアーン』の副文における話法化を含む前後のテクストを、テクスト文法の手法を用いて分析した。考察の結果、話法化を含むテクストを分析する場合には、「話者としての態度」という視点を加える必要があることが分かった。さらに、話法化は文を超えて行われるのではなく、文内で完結することが確認された。

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