社会科教科書を活用する授業改善の視点 ― 教科書観と教科書の特性の分析を踏まえて ―

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  • Perspectives for Class Improvement Using Social Studies Textbooks ―Based on the View of Textbook and Analysis of Textbook Characteristics―

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抄録

現行の学習指導要領では、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた教師の授業改善が明記された。主たる教材である教科書は社会科学習の中心的存在であるが、教師は社会科教科書の特性を理解して授業をしているのだろうか。また、教科書を活用する視点が明確でないため、教科書を使用する授業の改善が進まないのではないだろうか。これらの課題を克服するために、本稿では社会科教科書の特性を解明するための分析枠組みを設定し、社会科における教科書観の見解を、①特質、②限界、③活用の方向性という3つの視点から分析した。その結果から、社会科教科書の特性を3 点、導出できた。また、社会科教科書の活用をめざす教師の授業改善の2つの視点を明らかにした。本研究の意義は、①教師が教科書活用の改善方略を具体化することによって授業改善の可能性が高まること、②教師の教科書観が転換されて多様な授業開発が可能になることを示した点である。

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