知的障害の実行機能支援研究の位相に関する検討

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抄録

本研究では,先行研究における実行機能不全への介入に関する生態学的妥当性の検討の状況を整理し,実態把握や介入で適用される実行機能の位相や,位相と標的行動との関連について検討することを目的とした。調査の結果,これまの実行機能に関する知見について,生態学的妥当性の検証が進められつつあること,実行機能への介入結果の評価には標的行動の具体性や評価のタイミングが影響することなどが明らかになった。さらに,実際の実行機能支援の介入では神経心理学的位相と認知心理学的位相の双方が融合的に適用されていることが明らかになった。今後の課題として,神経心理学的位相と認知心理学的位相の双方を加味した実行機能支援の実証的調査の必要性が示唆された。

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