筋萎縮性側索硬化患者の開腹腸瘻造設術に対し 腹直筋鞘ブロックを行った一例

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  • General anesthesia combined with rectus sheath block for an open jejunostomy in a patient with amyotrophic lateral sclerosis

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抄録

筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic lateral sclerosis : ALS)は,上位下位運動ニューロンの変性により全身の筋萎縮,筋力低下を生じ呼吸筋麻痺による呼吸不全となる稀な神経変性疾患である.ALSを合併した患者に対する周術期管理では呼吸器合併症や呼吸機能低下を防ぐことが求められる. 今回我々は ALS の患者に対する開腹腸瘻造設術に対し,全身麻酔に併用して術前に単回の腹直筋鞘ブロック(Rectus sheath block : RSB)を行い,術後にカテーテルを留置し持続腹直筋鞘ブロックを行うことで術中の筋弛緩薬,オピオイドの使用量を抑え,術後痛を管理することを計画した.ALS 患者に対する区域麻酔併用全身麻酔の利点と問題点につ いて文献的考察を加え報告する.本症例報告にあたっては患者本人に文書による承諾を得た

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