針尾無線塔の計画・建造に携わった技術者とその時代のコンクリート施工技術についての調査報告~広井勇博士に繋がる人脈~

書誌事項

タイトル別名
  • ハリ ビ ムセントウ ノ ケイカク ・ ケンゾウ ニ タズサワッタ ギジュツシャ ト ソノ ジダイ ノ コンクリート セコウ ギジュツ ニ ツイテ ノ チョウサ ホウコク : ヒロイ ユウ ハクシ ニ ツナガル ジンミャク
  • Report on the engineers involved in the planning and construction of the Hario wireless towers and the concrete construction techniques of that era

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抄録

針尾無線塔は,日露戦争において無線通信の重要性を認識した旧日本海軍が,1918(大正7)年に着手し,1922(大正11)年に完成させた構造物である.この無線塔は約100年を経た現在でも,ひび割れ,鉄筋の腐食もなく健全な姿を維持している.本論文はこの無線塔がいかに建造されたのか無線塔の概要と計画・建造に携わった技術者の経歴,および明治中期から鉄筋コンクリート標準示方書(初版)が発行されるまでの期間を“コンクリート技術の黎明期”ととらえて,針尾無線塔着手直前のコンクリートの製造設備,配合,練り方,接合面の処理,搗固め(つきかため),養生に至る各工程の施工技術の調査内容を記載したものである.

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