通常学級と特別支援学級及び特別支援学校での図画工作科・美術科に関する教育内容の研究 ―教員養成に於ける知的障害児への美術造形の教育について―

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  • A Study on Comparison of Educational Contents of Arts and Crafts Courses in Regular Classes, Special Needs Classes, and Schools of Special Needs. –Teaching Methods of Art Design for Children with Intellectual Disabilities for Teacher Training–

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抄録

本稿は,小学校と中学校の美術造形教育に関して,通常学級と特別支援学級及び特別支援学校との違いについて教員養成系学生の学びが現状に追いついているのかどうかを含めた調査から,その教育課題を明らかにして今後の教員養成に携わる教育研究者や学生へ問題提起をしている.小中学校の教育者になるために学部で学ぶ図画工作科や美術科の内容については,対象学年等の理解と造形の演目やそれらの指導方法論に関する知識を得る学生が多い小中学校へ配属された後に,初めて知的障害児への教育方法の壁にぶつかり悩む若い教員も少なくない.大学生の意識調査から現状分析や検証を行い,特別に支援を要する児童生徒への造形教育の方法を学ぶ経験が不足している実情があり,それらの学びの必要性を説いている.義務教育が終わるまでの美術造形教育については,通常学級と特別支援学級(学校)での方法論や教育内容についての横並びにした分析はあまり見られない.本稿では,美術造形についての教科教育に焦点をあてて,子どもの発達段階を踏まえ,文部科学省検定済教科書をながめつつ検証をした.また,知的障害児による実際の作品の中から抽出して,作品制作時のエピソードを紹介し,方法論を探り,作品理解についての持論を披露する.

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