校外実習に向けた「3つの食品グループ」の分類に関する指導の検討

書誌事項

タイトル別名
  • コウ ガイ ジッシュウ ニ ムケタ 「 3ツ ノ ショクヒン グループ 」 ノ ブンルイ ニ カンスル シドウ ノ ケントウ
  • Examination of Guidance on the Classification of the“ Three Food Groups” for Off-campus Training

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抄録

本研究では,食物栄養学専攻の学生の栄養素の特徴による「3つの食品グループ」の分類の理解度を調査し,栄養士及び栄養教諭養成課程における校外実習に向けた「3つの食品グループ」の分類に関する指導について検討することを目的とした.そこで,「3つの食品グループ」の分類の正解率や誤答になりやすい食品を小学6年生と本学栄養士養成課程の学生と比較したり,3つの食品グループ」の分類の選択理由や教授後の理解度の変化などを調査したりすることとした.その結果,食品に含まれる栄養素の特徴による「3つの食品グループ」の分類は,「主にエネルギーのもとになる」「主に体をつくるもとになる」「おもに体の調子を整えるもとになる」について,「じゃがいも」「卵」「とうふ」「牛乳」などの食品は,小学生に限らず栄養士養成課程で学ぶ学生であっても分類に不安を感じている学生がいることが明らかになった.また,3つのグループの分類よりも6つのグループの分類の方が誤答になりにくいことが示唆された.食品を組み合わせてバランスよく食べるための食育のために,保育所や学校における校外実習前に,改めて「3つの食品グループ」の分類は,食品群別ではなく,食品に含まれる栄養素の特徴によるものであることを確認し,食品の栄養的な特徴を習得させるための支援が必要であることが推察された.

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