医学部における人文社会科学教育の現代的意義 : 医学哲学の観点から

  • 杉岡, 良彦
    京都府立医科大学医学生命倫理学人文・社会科学教室

書誌事項

タイトル別名
  • A Contemporary Significance of Humanities and Social Sciences Education in Faculty of Medicine : From the Perspective of Philosophy of Medicine
  • イガクブ ニ オケル ジンブン シャカイ カガク キョウイク ノ ゲンダイテキ イギ : イガク テツガク ノ カンテン カラ

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説明

医学部における教養教育の意義が問い直されている。医学に関する多様な理解があるが、本稿では、医学哲学的観点から、在宅緩和ケア医やがん患者の体験手記などを通じて医学を考える。そして、医学は科学であるが、同時に患者との共感や共苦とよばれる能力も必要とされる学問領域であることを、共感に関する生物学的研究を紹介しながら論じる。単なる科学の応用としての医学ではなく、臨床現場で突き付けられる哲学的な問いに対応できる能力の修得が現代の医学教育には求められている。

収録刊行物

  • Studia humana et naturalia

    Studia humana et naturalia (57), 51-60, 2024-02-22

    京都府立医科大学医学部医学科(医学基盤教育)

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